
このたび全日本不動産協会神奈川県本部長を拝命いたしました。県本部長としては二期目となりますが、横浜支部長としては十年、また総本部におきましては、常務理事兼総務委員長として実績と経験を積み、協会運営に携わってまいりました。その経験から色々な課題が明確になり、県本部長に就任いたしました二年前から、幾つかの目標を自分に課してまいりました。 一期目に目標の一つであります「宅建システムの導入」を達成できましたことは、大きな前進だと自負しております。このシステムの導入は長い間、県本部の悲願でもありました。システムの導入に当たりましては、行政との交渉や話し合いを何度も重ね、時には頓挫してしまう危機もありましたが、粘り強く関係機関との調整を重ねてまいりました。その結果、令和七年一月より、神奈川県知事免許の宅建士に対して、宅建士証の有効期限の更新に必要な法定講習の案内ができるようになり、既に昨年度の倍以上のお申込みを頂いております。会員の皆様におかれましては、是非、当本部にて法定講習をご受講いただきますようお願い申し上げます。
健全な財政確保と協会発展のためにも、私は二期目の目標を三つ立てております。
一つ目は理事長方針のもと、令和八年までに全国で4万社の目標を達成させることです。神奈川県本部としては約2,400社の会員を300社増やすことを目標としています。
二つ目も理事長方針にもありますが、将来にわたり安定的に社会貢献や会員支援等の継続的な実施に向けた運営基盤の確立のため、会費運営に切り替えていくことです。現在は新規入会者の入会金が大きな財源となっております。人口減少の影響により将来的には会員数の減少が予想され財政が破綻する可能性が高いです。会費による運営に切り替えることで、安定した協会の運営が確保され、会員の皆様にも長きに渡り良いサービスを提供できると確信しております。
三つ目は会館の取得です。首都圏では土地や不動産の価格高騰により、なかなか良い物件が見つかっておりません。ぜひ会員の皆様の情報や人脈のお力をお借りして、神奈川県本部の会館の取得を目指してまいりたいと考えております。
神奈川県には非常に優秀で才能のある会員の方が多いです。首都圏の中でも活気があり、常に前向きな地域であると感じております。当本部の行う改革は、会員の皆様の未来のために今できることを一つ一つ丁寧に努力していく所存です。どうぞ皆様の厚いご支援を賜りたく、謹んでお願い申し上げます。
令和7年6月30日
公益社団法人全日本不動産協会神奈川県本部
公益社団法人 不動産保証協会神奈川県本部
神奈川県本部長 佐々木 富見夫
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